2022/09/24

今朝8時頃の気温は18.0℃。この時間の山頂は雨が降っていて、時より強い風が吹き荒れる時間もあります。9月の連休はどちらも台風の影響を受けた連休になりましたね。登山を計画をされていた方々はもやもやした連休になったのではないでしょうか。

さて話しは変わりますが、今週の平日に実際にあった話。

宿泊客がいない明け方のこと。体内時計という言葉の通り、外がうっすら明るくなり始めた頃に目が覚めました。覚めたと言っても、夢の中と現実との間を行ったり来たり。明るくなった外に目を向け、雲っていて日の出は観られなそうだということを確認。元々決めていた起床時間まではまだ時間があるので、再び夢と現実を行ったり来たり。

『ガタっ』

おや？？？

夢なのか現実なのか、何か音がしたような気がする。お化けが現れるには明る過ぎるしなぁ。音が気のせいだと思いながら寝ぼけている自分。

『カタ。ザザザ。ドサッ』

んんっ！？ やっぱり何かいる！！

音がした休憩室を恐る恐る覗くと。。。。

入り口横のテーブルに青いレインを着た若い男が、今まさに自炊の為にバーナーに火を点けようとしていた。

お化けではなかった。

そして明らかに緊急を要する避難でもない。小屋のルールも知らないただの非常識な登山者だ。前者か後者かは見ればすぐわかる。きっとこの子は登山を始めて日が浅く何も知らないんだろうなと思いながら、よその小屋でもこんなことをされたら恥をかくのはこの子自身。ここは避難小屋ではなく、営業小屋であること小屋のルール等を伝え、退出してもらいました。こういう案件はよくあるのですが、これらを毎回受け入れていたら我々は身も心も持たないです。山小屋は24時間営業のコンビニではないのです。早朝に到着したり、ナイトハイクをされる場合は山小屋を利用しなくても良い計画と装備、覚悟、マナーを持って行動してほしいです。夜通し山の中を歩く某山岳レースに出場している一流の選手達はルールを守り、周りの登山者や山小屋に対する心配りやマナーも一流です。一流になれとは言いませんが、最低限のマナーやルールは守ってほしいですね。

それでは良い週末になりますように！！

(小屋番 かねや)